「隠れ家」好きなあの町からやってきた男(空想小話)

くだらない空想小話ですが、Kiyoのご紹介を兼ねた本当の部分もありますので、よろしくお願いします。

ハンバーグと正義のあいだで

影のような男が福山・蔵王山の麓で見つけた秘密の隠れ家カフェ「Kiyo」

「ここなら……誰にも見つからない」

そうつぶやきながらこの付近ではあまりみかけない車から降りてきたのは、不思議な雰囲気の男だった。
実は、その正体は、蔵王山のハイキングを終えて、ちょっとお腹がすいたらしい静かなあの男だった。

なぜ彼が福山・蔵王に?

自分の闇の街に対して、ゆるっとした山や自然の対比、
そしてもうひとつは、蔵王山からの「夜景が美しい」という共通点が決め手になったとか。

ある日、蔵王山の展望台広場から福山の夜景の写真を見た男は、こうつぶやいた。

「……ここなら、第二の隠れ家が築ける」

隠れ家カフェ「Kiyo」にて

そうして彼がやってきたのが…
蔵王山の麓にひっそりとたたずむ隠れ家カフェ&雑貨のお店「Kiyo」だった。

「ああ、この壁の3つの風船、この家に間違いない。」

店内に入ると「昨日のお昼にインスタグラムから予約を入れたものですが。」と言いながら、

その男は静かに名刺を差し出した。
そこには「J.Komori」という名前が。

彼は静かに一人で呟いた。

日本の昭和のアットホームな雰囲気が味わえるナチュラルな佇まい。
引き戸を開けると、ふわりと香る香ばしい匂い…
そう、今日はこれを味わいたくてやってきたんだ。

スタミナ抜群のスペシャルハンバーグランチ!

肉汁と正義の相性は抜群

運ばれてきた鉄板の上では、
ハンバーグが「ジュウウウ……ッ!」と、見事な音を奏でていた。

その男、J.K.は一口食べて、ゆっくりとうなずきながらつぶやいた。

「私の街では決して味わえない…
やさしさと野性の絶妙なバランス。……うまい。これが、福山、蔵王の味か。
食後のコーヒーもとても美味しい!」

そういいながら、お地蔵様のミニチュアに手を合わせて頭を下げたのでした。

そして、カウンターに一枚の紙が置かれていた。

「ありがとう。貴方のハンバーグは、夜の街を守る力になる。また必ず来るのでヨロシク!」~J.K.

後日談

もちろんJ.K.が来たことは、誰も知らない。
カフェの店主も「ちょっと無口なお客さんだったね」としか語らない。

今日もあの街では、「J.K」の活躍がニュースになっていた。
店主は「きっともうすぐインスタグラムからいつもの予約がきそうね。」と呟いた。

 

隠れ家カフェ&雑貨のお店「Kiyo」:蔵王山の麓、静かに謎の男が休む場所

– 営業時間:11:00~15:00(ハンバーグランチは14:00まで)
– メニューおすすめ:スタミナ抜群ハンバーグ、テイクアウトもできるホットサンド、そして美味しいコーヒー
– 店主のこだわり:アットホームな家庭の味

最後に:

都会に疲れたあなた。
もしかすると、あなたの隣の席でハンバーグを食べていた無口な人こそ…
福山の蔵王の静かな山のふもとで、つかの間の休息をとっていた隠れ家好きのあの男だったのかもしれません。※

※この小話の「Kiyo」の営業に関すること以外は全てフィクションです。

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